株式会社インタープラン沖縄

　地域の「くらし体験」に着目し、八重瀬町の地域資源を魅力ある観光資源として来町者へ提供するため、地域資源の調査と発掘を行い、体験プログラムの作成とモニタリングを実施しました。さらに、地域と事業者と行政が協働で観光客を迎え入れるための体制について検証を行い、顕在化した課題に対して解決策または軽減策を講じることにより、持続的な観光基盤の構築と地域の活性化を図りました。

【担当者コラム】　「暮らし」と「行事」の魅力を観光資源に

　調査や分析で計画をつくるだけでなく、実際に様々な住民の方々と活動して可能性を検証し課題を抽出するという作業を行いました。
　いわゆる沖縄の観光拠点として恩納村のようなリゾートホテルはないし広く長いきれいなビーチもない、観光客は国道を通るが通過してしまう、というのが現状でした。でも住民の方々のそれぞれの暮らしや大事にしてきた行事など、外の目から見ると魅力的な資源がいっぱいありました。その魅力をいかに生のまま伝えられるかがポイント・・・！
　合計７つの暮らしや行事のモニターツアーを住民の方々や、専門職の方々に協力していただき実施しました。そのほか、観光分野を専攻する大学のゼミの先生や生徒の皆さんにも協力していただきました。若者の視点で１日イベントを企画・実施してもらったところ、学生たちの話をイベントに来た住民の方々、特の高齢の方々が興味深そうに聞き入っているのが印象的でした。

 

　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　私たちが企画した体験プログラムの例をご紹介します　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　国際通り商店街を「離島の窓口」として活用して頂くための取組の一環として位置づけ、今後も沖縄観光の玄関口である本商店街の強みを活かし、観光客と地元住民の交流の場を提供する商店街として活性化に取り組むため、情報発信・交流事業イベントを実施支援をしました。

【担当者コラム】　「かたり」その素晴らしさ

　ある集まりのメンバーの方からご相談がありました・・・「那覇の国際通りで離島のイベントをやりたい」と。従来の顧客層のみでなく、リピーター層の取り込みを目的とした「離島のコンテンツ（食、文化、史跡）」に着目した離島情報発信・交流事業としてのイベントです。イベント自体の企画は経験がありますが、本格的な運営をした経験はなかったため、イベント会社の協力を得て実現しました。
　まずはテーマが重要！当時の国際通りは似たようなお土産屋さん、飲食、ホテルが立ち並び、リピーターを取り込むには新しい魅力を感じる要素が必要でした。そこで「離島のふしぎ」をテーマにしました。実際に仕事で何度か離島に行っていますが、人や自然、風習など山ほど不思議があるのです。
　ある大学の副学長の方に相談し、当時の県の文化観光スポーツ部長に就任されたHさんをご紹介していただきました。早速会いにいくとイベント参加を快諾してくださり、語りとパフォーマンスをしていだきました。この語りが素晴らしかった！語りを聞いているうちに夕日に染まった国際通りをバックに離島から出てゆく若者の姿が浮かびあがりました。

【担当者コラム】　利用の可能性調査

　防衛関係の事業で、計画をつくった施設の具体的な利用の可能性を調査する業務を担当しました。音楽を中心にダンス、芸能、ものづくり関係など多くの文化ジャンルの方々へヒアリングを行い、その可能性を分析しました。
やりたいイベントの内容や規模、客層、時間帯、街への波及、課題となる点などから、ヒアリングした方々の期待も大きいが課題も浮き彫りになってきました。各イベントの条件をいかにうまく調整し、その集客効果を街にどのように波及させるか、運営の方法や力量が重要だと感じました。