平成28年度 那覇地区漁業協同組合「水産拠点国際競争力強化計画事業」

 県漁業協同組合連合会が競り機能を有する那覇市の泊魚市場を糸満漁港内に移転を進める方針を固めた中、那覇市がもつポテンシャルを活かしながら漁業者、漁業協同組合、漁業関連流通行業者が連携して、那覇市の水産業の今後の事業展開を前提とした事業計画を策定する調査を担当しました。

【担当者コラム】 早朝のせり

 那覇市泊にある「いゆまち」は沖縄鮮魚卸流通協同組合が運営しており、その日に水揚げされた魚介類が買える施設です。県の水産市場施設の競り機能を糸満漁港市場へ移転する問題と、HACCP導入の問題でこの施設の存続が課題になっていました。この調査で分かったことですが、一言で漁港の市場といっても様々な団体で構成されています。その意見の集約も一つの課題でした。
 いゆまちは地元県民だけでなく観光客にも人気で、その場で食べられる新鮮な魚介類を使った料理の数々など、人気スポットとして知られています。早朝の競りの見学にも行きました。値段を決めるための札のようなものを開け閉めする動作が面白い!
 道路が新たに施設の上を通過することも含め、今後も糸満市の施設との役割分担やHACCP認証の問題などがあり、那覇市とどのように連携していくかが課題だと考えます。

2022年02月14日