平成19‐20年度 「安慶名地区中心市街地再生に向けた地域核形成支援業務」

 4自治体が合併し、中心的な地域の土地区画整理事業の仕上げとして商業拠点に施設を誘致する目的の業務を担当しました。

【担当者コラム】 商業拠点のデベロッパーの考え方

 それまでに積み上げられてきた議論と確認作業の上に、地域にとって利便性が高く、まちづくりの核となりうる事業を誘致することが目的でした。市場調査の資料の作成から企業説明会、個別ヒアリングを重ねていくと民間企業側と行政側の考え方にギャップが感じられました。民間企業側は道路から認知しやすい駐車場の位置とアクセス、必要最小限の建設コストを求め、行政側は街並みと交流施設の位置などについて重要視しているのです。それぞれの考え方にはそれぞれの理由がありその共通点と合意点を模索していきました。
 また、土地については複数の地主の方々が法人組織をつくり、その法人が民間企業へ土地を貸すという構図で扱われています。土地活用がされなければ収入が得られないため、複数いる地主さんたちの意向もなかなかまとまらず、すでに予定していたスケジュールよりもかなり遅れてしまい焦りが出始めていました。「時間」という課題も解決しなければならないプロジェクトでした。

2022年02月15日