平成28年度 西原町「西原町景観計画等策定業務」

 住民、事業者、行政等それぞれの主体が景観づくりを進める上で共有できる目標や方向性を示すとともに、地域の景観と調和した適正な整備・開発を誘導するルールを示し、それぞれの役割のもと、協働により計画的、実効的な景観づくりを進めるための景観計画づくりの調査を担当しました。

【担当者コラム】 蔡温(さいおん)の作った河川

 町のシンボル的な運玉森を含むなだらかな稜線に囲まれ、バンタと呼ばれる崖が特徴の地域であり、このバンタによる西側への眺望がこの地域の最も景観的な特徴で屋根の色や外壁の色などが自然と調和している必要がありました。また、道路景観も重要で新たに整備が予定されている県道が一部高架になる予定で、それが地域を分断し現在の景観に影響します。さらに、琉球王国の政治家蔡温(さいおん)の作った河川があり、現在は説明の表示板の設置だけですが、その存在や功績を身近に感じるその他の表現方法が必要だと感じました。
 話は変わって、内間御殿という国指定の史跡があります。第二尚氏王統の始祖である金丸(のちの尚円王)が内間地頭に任ぜられたときの旧住宅跡に建てられた神殿で周辺の樹木と調和して美しい景観ですが、さらに周辺や施設の整備を進めて身近で歴史を感じる場所とできればよいと思います。

2022年02月09日