令和2年度 八重瀬町「八重瀬町住生活基本計画策定業務」

 八重瀬町の今後到来する人口減少社会を見据えるとともに、町の特性や住宅事情等に対応した新たな住宅政策の方向性を定め、町民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策展開を推進するための計画策定に関する調査を担当しました。

【担当者コラム】 高齢者の住む場所

 この調査の中でヒアリングをし、最も印象に残ったことは「高齢者の住む場所や生き方」でした。今後2035年をピークに沖縄県も高齢者が多くなり、独居世帯の暮らしが懸念されます。特に男性の独居はアパートのオーナーが契約したがらないという実業があると聞きます。つまり孤独死など事件物件になるのを恐れているからで、毎週何回かデイサービスに通うことを条件とした団体が支援をしてやっと契約に辿りついたケースもあるとのこと。この問題について支援する活動団体が少ないのかもしれません。高齢者と住居のオーナー・・・何が両者の安心につながるのでしょうか?
 また若い世代やファミリー層は利便性が高く、新しい物件を望む傾向にありますが、築年数が古い物件には比較的空きがあることなども分かりました。
 私たちは本業務において、住居の「数」だけでなく、高齢化の傾向や世代ごとのニーズ、実際に住居の賃貸に携わる人々が抱える課題などにも着目し、様々な視点から地域の住生活を考えました。

2022年01月14日