平成15年度 沖縄市「一番街サンシティコンセンサス形成事業」

【担当者コラム】 老朽化したアーケード

 一番街、サンシティは、設置後30年あまり経過し老朽化するアーケードを撤去するか残すかで商店街の意見が別れていました。そこで商店街のコンセンサスを形成するため、TMO基金の補助を活用し、アーケードの構造診断や、撤去や一部修繕した場合の概算費用の算出、さらに撤去・修繕・一部撤去などそれぞれのイメージ図の作成を行い、ワークショップ方式でコンセンサス形成の取り組みを行いました。
 アーケードの問題は複雑です。沖縄の気候の特徴である突然の雨や強い直射日光を遮ってくれる機能は素晴らしいのですが、昼間は何となく薄暗いから古い商店街がより暗く見えてしまいます。さらに全体的に収入が落ちている商店街で電気代や改装の費用を捻出することは難しいのです。調査でアーケードの上の空間を体験したことがあり、個々の生活と共同の屋根の空間のコントラストがとても興味深く感じました。この空間を利用して明るいアーケードを演出できる方法はないのでしょうか。

2022年02月21日